建設特定技能——「2号はまだ先」で放置しない。準備期間を綿密に計画するべき理由。
2026.05.09
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外国人雇用のミカタ
建設特定技能——「2号はまだ先」で放置しない。準備期間を綿密に計画するべき理由。 |
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建設分野の特定技能1号を受け入れている企業でも、2号への移行設計は後回しになりがちだ。しかし、建設分野の2号は、単に試験に受かれば足りる制度ではない。班長としての一定の実務経験が必要であり、その実務経験はCCUSの就業日数や申告書・経歴証明書で確認される。 つまり、2号移行の成否は、申請直前の勉強だけではなく、1号の段階からどの現場で、どの立場で、どのように経験を積ませ、どう記録したかに大きく左右される。 2号には「試験さえ受かれば移行できる」わけではない
建設分野の2号業務は、複数の建設技能者を指導しながら作業に従事し、工程を管理する水準の業務として整理されている。したがって、2号移行を本気で考えるなら、1号の期間を単なる就労期間として消費してはならない。どの職種・どの現場で、どの段階から班長相当の役割を持たせるかを早期に設計しておく必要がある。 建設分野で求められる班長実務経験とは何か
CCUSの能力評価基準がある職種では、レベル3相当の就業日数(職長+班長)が基準となり、職種によって必要日数は異なる。1年(215日)以上の職種もあれば、2年(430日)以上、3年(645日)以上を要する職種もある。CCUS基準のない職種では、職長+班長として3年(645日)以上が必要とされる。 「班長っぽい働き方をしていた」では足りない。制度上は、申告書や経歴証明書による確認が予定されているが、後追いの証明はどうしても負担が重くなる。最初から証明できる経験として積ませる発想が必要だ。 1号受入れ時から会社が設計しておくべきこと
①本人の従事職種と2号移行時の業務区分を早い段階で見据える。②班長実務経験を積ませるための配置設計——どの現場で、どの範囲の指示・調整を担わせるかを意識して配置する。③CCUSの運用と社内記録の整備を徹底する。 2号移行で本当に差が出るのは、申請直前の書類作成力ではない。数年前から、経験を要件に合う形で積ませてきたかどうかだ。建設特定技能を扱う企業にとって、2号は将来の話ではなく、1号受入れの時点から始まっている。 |
行政書士法人HAL大阪代表行政書士 芳川 恒徳 |